NPO ADRAの「口唇口外裂医療チーム」の交流を終え、
その後は、ADRAがネパールで行っている、他の事業の交流体験をしていきました。
事業の一つに、「ナマステ基金」というのがあって、
貧しくて学費がまかなえない子供達のために、
ADRAが仲介して、日本から子供達に学費をスポンサーする事業です。
約9,000円あれば、1人の生徒が1年間学校に通えます。
(僕も帰国後、小学校1年生の女子のスポンサーを始めました)
学費がまかなえないと言う事は、それぞれ家庭に理由を抱えており、
父親がアルコール依存症で働いていない、
父親が精神疾患で、働いていない。
両親が亡くなり祖父母に育てられている。
など、様々な理由で本当は学校に通って勉強したくても、
できない子供達でした。
そんな皆の素顔が知りたくて、
「学校から帰ったらいつもどんなことして遊んでるの?」
と聞いてみましたが、
皆から帰ってきた答えは、
「学校から帰ったら家の仕事を手伝っている」
「マキをひろいにいっている」など、
当たり前のように言っていました。
家事を手伝わないと一家がなりたっていかないそうです。
生活するのに精一杯で、遊んでる暇なんて無い、って感じでした。
でもさらに、何をしているのが一番好きか聞いたところ、
この女の子達は、「踊りを踊っている時が一番好き」
と言って、ネパールの踊りを披露してくれました。
とても、貧しくて過酷な生活の中にも、
好きな踊りを踊っている時は、こんなに嬉しそうな表情をしていて、
救われる思いがしました。
この女の子達は、将来は看護師になりたいって話してくれました。
日本にいると、勉強をするのはあたりまえで、さらに勉強とは
しなくてはならないものとなっていますが、
ここの子供達は、学校に来れる、勉強できる、ということが
本当に楽しく嬉しそうな様子が、ひしひしと伝わってきました。
貧しくて、みじめといった気持ちは全く無く、かえって
皆いきいきと元気に輝いていました。
ここで考えた事、
昔、ホイットニー・ヒューストンが「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」
という曲で歌っていた歌詞が思い出されました。
福祉の原点③・・・・・
「I believe the chirdren is our future~♪」
そう、
「子供達は私達の未来♪」
1人でも多くの子供達に、より良い教育のチャンスを与えることで、
より良い世界の福祉が実現するのでしょう・・・
とそんな事を考えつつ、旅はまだ続きます・・・
柴田yas
コメントをお書きください
kuma (火曜日, 23 8月 2011 10:18)
いつもながら、為になる、刺激になる内容ありがとうございます。
なんていい経験してるんですか。
いっぱい吸収させて下さい!
朝から刺激を受けて、仕事がんばれそう(*^^)v
柴田yas (火曜日, 23 8月 2011 18:28)
kumaさん
いつもコメントありがとうございます!
とんでもないっす。
少しでもお役に立てたらと思い・・・
旅はまだ続きます!
相模原の風 (土曜日, 27 8月 2011)
震災で学校が流されて学校に行かれない子供達が避難所で勉強していた姿を思い出しました。
ブログを読んで、なぜ子供達はそんなに勉強したがるのか?とずっと考えていたら「人間らしく生きる為」という声が聞こえてきました。
この答えは「認知症の方も普通の人間として…」という確かオハナの理念を聞いたように思うのですが。。。。
人は生まれた時から最期を迎えるまで「人間らしく」を無意識に背負っているのでしょうかね。
*マダムMさんも時間があったらコメント入れてください。
柴田yas (月曜日, 29 8月 2011 04:54)
相模原の風さん
コメントありがとうございます!
さすが相模原さん、いい事おっしゃいますね!
まさに「人間らしく」ですよね。
認知症の事を「ニンチ」って略してしまうとわかりずらく
なってしまいますが、
認知症があっても、精一杯生きようとしている人・人間ですよね。
あたりまえの人間らしく。
ありがとうございます!